肌の花粉症「花粉症皮膚炎」とは?効果的な対策方法はある?
とくに2~4月は花粉の飛散量が増え辛い季節ですよね。
花粉症の主な症状は、目のかゆみや鼻水、くしゃみなどですが、肌が赤くなったり、かゆくなったりする症状があればそれは「花粉症皮膚炎」かもしれません。
花粉症の自覚がなくても、春先に肌トラブルが起きやすいという方は要注意です。
■INDEX■
1.花粉症皮膚炎の症状とは?
2.花粉症皮膚炎を防ぐためには?
3.花粉症皮膚炎のスキンケア方法
花粉症皮膚炎の症状とは?
花粉症皮膚炎は花粉が肌に付着することによって炎症を起こす皮膚炎です。
症状が軽い場合は肌が乾燥する、メイクのノリが悪いと感じる程度ですが、ひどくなるとかゆみや赤みが現れ、ヒリヒリして化粧水が染みるということも。
肌が露出している顔や首などに症状が現れやすく、とくに皮膚の薄い目の周りは炎症が起こりやすい箇所。
花粉症皮膚炎は目のかゆみや鼻水などのいわゆる花粉症の症状が出なくても、肌だけに症状が現れる場合もあるため、いつも春先はなんとなく肌の調子が悪いという人は花粉症皮膚炎の可能性が。
またアトピーや敏感肌、乾燥肌の人はもともと肌を守るバリア機能が弱いため、花粉による刺激を受けやすく花粉症皮膚炎にもなりやすいと言われています。
花粉症皮膚炎を防ぐためには?
花粉症皮膚炎を防ぐためには、花粉症対策と同様、なるべく花粉を肌に付着させないことが大切です。
①外出時はマスク・めがね・帽子を着用する
マスクは花粉の粒子を通さないフィルタを採用している花粉症対応のものを選びましょう。
目へ花粉の侵入を防ぐために一番効果的なのはゴーグルですが、普段コンタクトの人はめがねに変えるだけでも効果があります。
また帽子を着用することで、髪の毛や顔に付着することを防いでくれます。なるべくツバが広く上から下へ広がっているような形のものがおすすめ。
②花粉の付着しにくい素材の服を着る
ニットなどは花粉が繊維の間に入り込みやすく落としにくいため、なるべく避けるようにしましょう。
ツルツルとしたポリエステルなどの素材は花粉が付着しにくいのでおすすめです。
③外から帰ってきたら衣服に付いた花粉を払い落としてから部屋に入る
外で浴びた花粉をなるべく部屋の中に持ち込まないようにしましょう。
④帰宅後すぐにうがいや洗顔をする
付着した花粉はなるべく早く落とすことが大事。肌に付着している時間が長いほど刺激となり炎症を起こしやすくなります。洗顔は入浴時にするという人も、花粉の時期は帰宅後すぐに行うことがおすすめです。
⑤洗濯物を外に干さない
衣服はもちろん、とくにタオルなどは花粉が付きやすく、肌に直接触れるものであるため注意が必要です。
⑤部屋の掃除は掃除機ではなく拭き掃除を
掃除機をかけると部屋に溜まっている花粉を舞い上げてしまいます。掃除はまずは濡れた雑巾で花粉を拭き取り、その後は乾いた雑巾で水分を拭き取って花粉の付着を防ぐようにしましょう。
花粉症皮膚炎のスキンケア方法
花粉症皮膚炎を起こした肌はバリア機能が低下し、とても敏感になっています。
いつも使っている化粧品がしみたり、ピリピリすると感じることも。
クレンジングや洗顔はいつも以上にやさしく、こすらないように行いましょう。
またなるべく刺激の少ない化粧品(敏感肌用のものなど)に切り替えたり、洗顔後、美容液や乳液、パックなど様々なアイテムを使っている人は、肌への刺激を最小限にするため、使用するアイテムの数を減らして化粧水とクリームだけにするとよいでしょう。
化粧水もしみるという場合にはクリームだけでもOK。
化粧水は皮膚に浸透しやすいため刺激を感じやすいですが、クリームは油分を多く含んでいるため、肌へ浸透しにくく刺激も感じにくいのです。
洗顔後、肌に何も保湿剤を塗らないのは逆効果。
洗顔後は肌の水分・油分が洗い流されて肌が刺激を受けやすい状態になっています。必ず保湿を行いましょう。
ただ赤みやかゆみなどの炎症がひどい場合は、化粧品に含まれる成分が刺激となり悪化する可能性もありますので、早めに皮膚科を受診し、処方される保湿剤を使うようにしましょう。
2018年2月28日