これからの季節要注意! 花粉症と肌荒れの関係とは?
花粉症の人にとって、花粉の季節はつらくて長いですよね。
花粉症の人の中には、涙や鼻水が出てつらいというだけでなく、肌荒れを起こして乾燥肌に悩まされてしまうという人が少なくありません。
なぜ、花粉の時期に肌荒れが起こるのでしょうか?
花粉症のメカニズムや、効果的な肌荒れ対策をご紹介します。
花粉症のメカニズム
花粉は人体にとって異物です。
花粉の季節は大気中に無数の花粉が漂っています。
人によって反応してしまう花粉の種類は異なりますが、その花粉が鼻や口の中へと飛び込みます。
すると、体内の異物や病原菌などを体外へ追い払うための免疫機能が働き始め、花粉を受け入れるか追い出すかの判断を行います。
体内で花粉を体外へ追い出す決定が下されると体の中に抗体がつくられ、くしゃみ・せき・涙などを起こさせてできる限り多くの花粉を押し流そうとするのです。
これが花粉症のメカニズムになります。
現在では花粉症の抑制ではなく完治を目指す免疫療法や手術なども普及してきました。
昔は一度発症すると完治は難しいと言われていた花粉症ですが、体質改善を図る治療をすることで「花粉に耐性のついた体」を手に入れることも可能になってきています。
しかし、自力で花粉症を治すことは大変難しいと言われているので、既に発症されてしまった方は症状を抑制することに重点を置いている人もまだまだ多いようです。
なぜ肌荒れが起こるの?
個人差はあるものの、花粉症が起きやすい季節は主に季節の変わり目です。
季節の変わり目には肌の状態が大きく変わり、ストレスを受けやすい状況となっています。
また花粉症にお悩みの方は、涙をふいたり鼻をかむ機会が多くなるため皮膚を摩擦する機会が多くなってしまいます。
それにより肌にダメージを与えてしまうのです。
それだけでなく花粉が付着することで刺激となり、肌に赤みやかゆみを引き起こし、余計に肌荒れを起こしやすくしてしまいます。
このように、ただでさえ肌荒れしやすい季節に花粉のダメージが加わることで、外部の刺激による抵抗力が弱まるといった悪循環に陥るのです。
肌荒れ防止策とは?
素肌を花粉から保つためには、スキンケアによる花粉症対策が欠かせません。
スキンケアをする上で大切なのは「ベタつかせない」ことと「肌に残さない」こと。
ファンデーションなどは油分が少なく粒子が細かいものを選び、肌がベタ付かないようしましょう。
帰宅後はすぐにメイクを落とし、顔表面に付着した花粉を洗い流してください。
また、乾燥対策の保湿も重要ですが、保湿性の高いクリームや乳液は油分が多いものが多数です。
ベビーパウダーやルースパウダーでお肌をカバーして、サラッとした状態をキープしてくださいね。
また、スキンケアも大切ですが、髪への対策も忘れてはいけません。
髪は花粉をキャッチしやすい部位なのです。
髪が傷んでいると表面のキューティクルがはがれ、でこぼこな状態となってしまいます。
このような髪は、傷んでいない髪に比べ花粉が付着しやすいので、花粉対策としてヘアケアを万全にしておくことも大切になってきます。
髪に直接花粉がつかないように帽子をかぶったり、髪が長い人はまとめ髪にするなど工夫が必要です。
ロングの人がダウンヘアにしておくと、その分花粉を引き寄せる面積を広げてしまうことになるだけでなく、花粉が顔に付着する確率が高まります。
また、メイクの仕方にもポイントがあります。
油分が多いファンデーションを使用しているという人は注意が必要です。
花粉は油分に吸着しやすいため、ティッシュで余計な油分をオフするようにしたり、オイルフリータイプのファンデーションを選ぶようにするといいでしょう。
花粉の季節に起こる肌荒れには、スキンケアだけでなく髪やメイクへの注意が必要です。
花粉を遠ざけるためにも、これらの対策をとることが近道だといえます。
2016年3月31日