跡を残さない! 顔に怪我をしてしまったときの正しい対処
怪我はいくら避けようと思っていても、不意にできてしまうものです。
カミソリや紙・コテなどで顔に怪我をした経験がある人も少なくないでしょう。
そんなときに気になるのが、傷跡が残ることですよね。
怪我をしても傷跡を残さないようにするためにはどうしたらよいのでしょうか?
怪我をしたらどうするか?
ケガをしてから6時間以内の処置で、傷跡が残るか残らないかが決まると言われています。
傷跡を残さないためには迅速な対応が必要です。
まずは、水で洗い流しましょう。
傷口を水で洗って、ごみや汚れを洗い流し清潔にしましょう。
そして、洗い流した後は消毒をしないでください。
意外に思われるかもしれませんが、消毒をすると治りが遅くなってしまう可能性があるのです。
次に医師に見せるか自宅で治療するかの判断をしましょう。
傷が大きく、手に負えないと判断した場合は速やかに病院に行き治療を受けてください。
自己判断での治療は、完治までに時間がかかるだけでなく傷跡も残りやすくなります。
家庭で出来る治療
・切り傷や火傷、擦り傷の場合
傷口を常にうるおす、湿潤療法を行いましょう。
これは「モイストヒーリング」と呼ばれ、治りが早く、傷も残りにくいといわれています。
湿潤療法のポイントは次の2つです。
・自然治癒を活かす
傷ができると、そこから傷を治す成分が含まれた体液が出てきます。
この自然治癒能力を活かすのが湿潤療法の特徴です。
傷口にラップなどを巻いて蓋をし、常に湿った状態にすることで傷を治す成分を活用することができます。
また、常に水分で覆っていることは痛みの軽減にもつながるのです。
最近では湿潤療法を活かした絆創膏もあるので常備しておくとよいでしょう。
・消毒をしない
驚かれるかもしれませんが、湿潤療法を行う際、消毒することはオススメできません。
確かに雑菌の除去はできますが、同時に傷を治す細胞も死なせてしまう恐れがあるのです。
また、ガーゼをあてることも良くありません。
傷を治癒させるための体液を吸い取ってしまうことになります。
湿潤療法を活かした絆創膏がない、あるいはサイズが合わないとき
1. 傷を水で洗いましょう。
洗い終わっても消毒はしないでください。
2. ラップを用意し、傷を覆う大きさに切って傷口にあて、テープなどで止めます。
このときラップに白色ワセリンを塗ると、より保湿効果が期待できます。
1日に1度はラップを交換するようにしてください。
また、夏場の場合は汗をかきやすいので1日に2・3回、気になったときに交換するようにしましょう。
治療期間中の注意
・紫外線を浴びないようにする
傷を負っている皮膚は、一時的に薄くなっているためにメラニンが増えやすい状態です。
また、炎症が長く続いていたりするとメラニン色素が多く作られやすくなってしまうため、紫外線対策は念入りに行いましょう。
ただし、日焼け止めを傷口に塗ってはいけません。
帽子を被る。上に布を被せるなどの工夫をしましょう。
・肌のターンオーバーを正常に保つ
肌の生まれ変わりを促す成長ホルモンの分泌は、入眠後3時間以内に多く行われるといわれています。
その機会をしっかりと活かすためにも「体に良い食事を摂る」「入眠前に傷口の保湿をする」「生活リズムを一定に保つ」などの工夫が必要です。
怪我の適切な治療法は、程度や状況によって異なってきます。
湿潤療法が有効でない場合も考えられますから注意が必要です。
もし湿潤療法をしていて、「傷の周囲が赤くなる」「熱を帯びる」「痛みが出る」などの症状がある場合は、傷が化膿している場合があるため速やかに医師の診察を受けてください。
2016年3月31日