イチゴ(苺)の美容効果とは?栄養素を逃さない効果的な食べ方
露地栽培(自然栽培)の旬は4〜5月ですが、最近はハウス栽培が増えたことにより、12月頃から春先までと長い期間スーパーに並ぶようになりました。
手に入りやすくなったイチゴ、甘くて美味しいだけでなく、実は美容効果の高いフルーツなのです。
しかし食べ方次第ではせっかくの栄養が吸収されないことも!
イチゴの美容効果と栄養素を逃さない食べ方をお伝えします。
■INDEX■
1.イチゴに含まれる栄養は?
2.栄養素を逃さない食べ方とは?
イチゴに含まれる栄養は?
イチゴは含まれる栄養がとても多く、フルーツの中でもトップクラスを誇ります。
ではどんな栄養が含まれているのか、そしてそれらの美容にどんな効果があるのでしょうか?
●ビタミンC
言わずと知れたスーパー栄養素ビタミンCは、皮膚や粘膜を強くし免疫力を高めてくれる働きがあるため風邪などの感染症予防に効果的です。
また肌にとっても、コラーゲンの生成を促しシワを防いでくれたり、メラニンの生成を抑えてシミを防などの効果があり、美肌作りには欠かせない栄養素です。
イチゴはこのビタミンCの含有量が100gあたり62mgと非常に多く、なんとレモンよりも多いのです。
(レモンの果汁に含まれるビタミンCは100gあたり50mg)
成人女性に一日に必要なビタミンが100mgと言われており、レモンだと約2個分にあたりますが、イチゴ(中粒)ならたった7個で補えてしまうのです。
レモンを2個食べるのは難しいですが、イチゴ7個なら無理なく食べられますよね!
●葉酸
葉酸は妊娠中に摂ると胎児の発育に良い影響を与えるということはよく知られていますが、これは葉酸が細胞を増殖させるときに必要な働きをサポートする効果があるためです。
また赤血球の生成を助ける働きがあるため貧血予防や冷え性改善など女性にうれしい効果も。
そして肌のターンオーバーを促進し、血色の良い肌に導いてくれるなどの美肌効果も高いのです。
イチゴの葉酸の含有量もとても多く、100gあたり90mgとなっています。
馴染みのあるフルーツの中で次いで葉酸が多いのは、さくらんぼ(100gあたり38mg)、キウイ(100gあたり36mg)ですが、こう見るとイチゴに含まれる葉酸の含有量はフルーツの中では群を抜いているということがわかります。
●食物繊維(ペクチン)
イチゴに含まれるペクチンは水溶性の食物繊維で、含有量は100gあたり1.5gと、柑橘類の1.5〜2倍も含まれています。
食物繊維は腸内環境の改善や便秘に効果があるというのはよく知られていますが、この食物繊維にも水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、これを1:2の割合で摂取するのが良いと言われています。私たちが食物繊維を聞いてイメージする食べ物の多くが不溶性食物繊維であるため、水溶性食物繊維が不足しがち。
イチゴなら手軽に補えるのがうれしいですね。
水溶性食物繊維が多い食物…海藻類、粘り気のある野菜やキノコ類(オクラ、なめこ等)
不溶性食物繊維が多い食物…葉物野菜、キノコ類、こんにゃく、穀類、穀類
●ポリフェノール(アントシアニン)
体や肌を老化させる原因である活性酸素を除去してくれるアンチエイジング効果があると言われるポリフェノール。
100gあたりに含まれる量は235mgとフルーツの中ではブルーベリー、ソルダムに次いで3位!
ポリフェノールは緑茶に含まれるカテキンや大豆に含まれるイソフラボンなど様々な種類がありますが、いちごに含まれるのは主にアントシアニンとエラグ酸というポリフェノール。
アントシアニンはベリー系の果物に多く含まれていて、とくに疲れ目や視力改善を助ける働きがあります。
エラグ酸は抗酸化作用に加え、メラニンの生成を抑制してくれる働きがあるためシミやソバカスの予防に効果的です。
●キシリトール
キシリトール=虫歯予防というイメージがありますが、これはキシリトールが虫歯の原因であるミュータンス菌の働きを弱めるという効果があるためです。
ミュータンス菌の働きが弱くなると口腔内が虫歯のできにくい状態になるのです。
キシリトールは歯磨き粉やガムなどに配合されているのをよく目にしますが、実はイチゴにも含まれているなんて意外ですよね!
イチゴには果糖が含まれていますので、食べた後に歯磨きは忘れずに。
イチゴを食べた後にキシリトール入りの歯磨き粉で歯を磨くと虫歯予防の効果がアップします。
またイチゴはとても甘いのに、カロリーが100gあたり34kcalと他の果物より控えめなので、ダイエット中でもカロリーを気にせず摂取することができます。
栄養素を逃さない食べ方とは?
●新鮮で甘いイチゴの選び方
ヘタの緑色が濃く乾いてないもの、果肉部分のつぶつぶがくっきりとしているものが新鮮。
ヘタの近くまでしっかり赤いものが完熟している証。
また完熟が進むとヘタが反り返るので、選ぶときにぜひチェックしてみてください。
●栄養を逃さない洗い方
ヘタを取ってから洗うとビタミンCが流出してしまうのでヘタはつけたまま洗いましょう。
長時間水にさらすことは避け、食べる直前にサッと洗うのがおすすめ。
また傷んでしまった時はレモン果汁を入れた水の中で洗うと酸で細胞が活性化するのだそう。
●栄養を逃さない保存方法
イチゴは水につけると傷みやすくなるため、保存は洗わずにラップに包んで野菜室へ。
砂糖をまぶしておくと表面が傷むのを防いでくれる効果があります。
●栄養を逃さない食べ方
イチゴはヘタの真下部分にビタミンなどの栄養が詰まっているため、ヘタを包丁で切ってしまうとビタミンがなんと半分以下に!ヘタは手でひねってやさしく取り除きましょう。
またビタミンCは熱に弱いいため、加熱したり温かい飲み物などと一緒に摂らないようにしましょう。
そしてなんとイチゴに含まれるポリフェノールは実はイチゴをそのままで食べてもほとんど吸収されないのです。
ポリフェノールの吸収をアップさせるためには、牛乳やヨーグルト、練乳といった乳製品に含まれる脂質と一緒に摂ることが必要。吸収率は2-3倍にもアップします。
昔からある、イチゴミルクなどイチゴ×乳製品の組み合わせは理にかなった食べ方だったのですね!
いかがでしたか?
甘くて美味しくて、そして栄養価も高く美容効果も期待できるイチゴ!
毎日の食事にぜひ積極的に取り入れたいですね!
2018年2月15日