冬に美味しい白菜の美容効果と14倍お得な正しい食べ方
寒い季節になると食卓によく並ぶ食材のひとつに白菜があります。
緑黄色野菜などと比べるとあまり栄養がなさそうに見えますが、中国では大根、豆腐と並んで「養生三宝」と言われ精進料理に重宝されている食材なのです。
冬の風邪予防や免疫力アップが期待できるだけでなく、実は美容にもとっても良い野菜です。
そんな白菜の美容効果と知らないと損する白菜の正しい食べ方をお伝えします。
■INDEX■
1.白菜にはどんな栄養があるの?
2.白菜の美容効果は?
3.知らないと損する14倍お得な白菜の正しい食べ方
白菜にはどんな栄養があるの?
白菜は11月〜2月が旬の淡色野菜で、95%が水分でできています。
黄緑色の葉の部分にはビタミンCが多く含まれ、白い芯の部分には特にカリウムが豊富に含まれています。
ビタミンCは免疫力を高め風邪などの感染症を予防する効果があります。
人は体内でビタミンCを自ら作り出すことができないので、必ず食事から摂取する必要がある栄養素なのです。
またカリウムは体内の余分な塩分を尿と一緒に体の外に排出してくれる働きがあり、体内の水分バランスを調整するのに重要な栄養素です。
ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、栄養素を逃さず取り入れるためには調理方法に工夫が必要です。
白菜を生で食べた場合と茹でて食べた場合とでは、茹でた場合ビタミンCの摂取量は約半分まで減ってしまいます。
白菜は加熱料理に使われることが多いですが、生でも細く切ってサラダに混ぜたり、漬物にして食べると食べやすく甘みもあって美味しくいただけます。
カリウムは加熱による栄養分の変化はありませんが、水溶性であるため水に浸けたり茹でたりすると水分の中に栄養素が流れ出てしまいます。
煮汁ごと一緒に食べることができるスープや煮物などにすると栄養素を逃さず摂取することができます。
白菜の美容効果は?
●シワ、たるみ、シミ
肌のシワやたるみを改善するにはハリや弾力を保つコラーゲンの生成が欠かせませんが、実はコラーゲンが多く含まれる食品やサプリメントなどで摂取したからと言ってそのままコラーゲンとして吸収されるわけではありません。
このコラーゲンというのはタンパク質の1種で、体内に吸収されるとアミノ酸、ペプチド等に分解され、その後体内で再合成されます。
白菜に含まれるビタミンCはこのコラーゲンの再合成の際に必要不可欠な栄養素なのです。
ビタミンCが不足すると再合成がうまくいかないので、いくらコラーゲンを摂取しても効果が期待できないのです。
またビタミンCはシミやくすみの原因のもとであるメラニンの生成を抑制してくれる働きもあります。
紫外線等の刺激を受けてできたメラニンを黒色のメラニン(シミ)へ変えない作用があります。
白菜に含まれるビタミンCの含有量は、いちごやみかんなどのフルーツや、ピーマンなどの野菜比べると少ないですが、フルーツの摂取は糖分が気になるところ。
また白菜はピーマンなどに比べて食べやすく、子どもも好きな野菜なので無理なく毎日の食卓に並べることができます。
●むくみ
むくみには様々な原因がありますが、その1つに塩分の摂り過ぎによるものがあります。
現代の日本の食事は、加工食品やコンビニご飯、外食などで塩分を多く摂りすぎている傾向があります。
塩分を摂りすぎると体内の余分なナトリウムを排出するカリウムが不足してむくみが起こります。
白菜にはこのカリウムが多く含まれ、体内の余分な塩分を体外に排出してくれるという働きがあるのです。
●ダイエット
白菜は95%が水分でできていて、野菜の中でも特に低カロリー食材です。
100gあたりのカロリーはたった14kcal。
よくスーパーで売られている1/4カットされたものを全部食べても100kcal程度ですので、ダイエット中の食事に取り入れるには最適です。
食物繊維も豊富なので便秘解消にもおすすめ。
味が淡白でクセがないので、他の食材との相性もよく、煮る、炒めるなど様々な調理方法で食べれるので、ダイエット中の食事でも飽きずに楽しめますね。
知らないと損する14倍お得な白菜の正しい食べ方
みなさん白菜を使うときはどの部分から使い始めますか?
おそらく外側から順に1枚ずつ葉をはがして使っていき、中心部を使う頃には元気がなくなってきて捨ててしまっているなんて方もいるのではないでしょうか?
しかし!実はこの食べ方白菜の旨味と栄養を大損してしまっているのです!
白菜は収穫後も生長しようと外側の葉から中心部にある生長点に向かって栄養分を送り続けています。
そのため中心部から先に食べないと外側の葉はどんどん栄養も旨味もが抜けていき、栄養のある中心部を腐らせてしまうことになるのです。
また新鮮な白菜は、中心部のグルタミン酸(旨味の元、疲労回復成分)は外側の葉の14倍も!
白菜を使う順番は中心部から外側がおすすめです。
●美味しい白菜の選び方
1玉買う場合は、葉がちぢれていてしっかり巻いてありずっしり重みのあるものを。
カットしてあるものを買う場合は葉と葉の間に隙間がなく詰まっているもの、切り口がみずみずしいものを選びましょう。
中心部が盛り上がっているのは栄養素がすべて中心部に送られているということなので、中心部が平らな物を選ぶのオススメです。
2018年2月1日